R246の切り開く景観 その2
地上は車に占領され、人は歩道橋や地下道に追われ、地域は分断される

渋谷の真の再生は、近代的な都市を求めるあまり、地上を車で占領し、人を歩道橋や地下道に追い、地域を分断してきたR246と首都高3号線を現代の技術とデザインで造り直し、地上をまちと歩行者に取り戻すことからはじまるでしょう。

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首都高3号線の下・東側

渋谷駅の東側、首都高3号線の下を覗くと、明治通とR246という2つの幹線道路の平面交差が凄まじく、人も自転車も近寄りがたい。

首都高3号線の下・西側

右側の道玄坂一丁目と左側の桜丘町は、かつては道玄坂のある西渋谷台地北東向き斜面に展開する一体のまち(大和田町)でした。
どんなまちだったかを知りたければ藤田佳世の名作「渋谷道玄坂」を読んでみてください。

南口(西口)広場

ハチ公広場の南側のこの広場の現状は、R246と一体となった交通広場です。
R246を通って世田谷方面との間を往還する東急バスを中心に合計24系統のバスが発着する都内有数のバスターミナルです。

南平台交差点

R246と交差しているのは道玄坂上からうぐいす谷につながる地域の重要な道ですが、地上を横断できるのは車だけで人は地下道を通らなければ渡れません。

道玄坂上

道玄坂とR246が合流する辺りは横断歩道はおろか地下道や歩道橋すらないので、人々は淡々と実力を行使します。