ハチ公の交差点は何故そこにあるのか

ハチ公の広場と交差点は渋谷の賑わいの中心ですが、この場所のもつ地形的な意味を考えましょう。
3つの谷がまだ田園だったころ、東渋谷台地の稜線を下り西渋谷台地の斜面を上る大山街道から、代々木台地の稜線を行く道(現在の公園通り)が枝分かれしました。
その枝分かれがハチ公の交差点の起源です。

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宮益坂

ハチ公の交差点から東の方向を見ると、JRのガードの向こうに東渋谷台地の稜線を下りてくる宮益坂が見えます。

道玄坂

ハチ公の交差点から西の方向を見ると、109の左から西渋谷台地の斜面を下りてくる道玄坂が見えます。

神宮通

宮益坂・道玄坂(大山街道)から代々木台地の尾根道(公園通り)が分岐したのがここです。Qフロントと109−2の間の神宮通が左にかすかにカーブしながら原宿方面に向かっているのがわかります。神宮通はこの先で原宿・新宿に向かう道と公園通りに分かれますが、原宿・新宿に向かう道は後からできた道です。

ハチ公広場

以前はもっと恵比寿寄りにあった山手線の渋谷駅が1920年(大正9年)、それまで大山街道沿いの店並みの陰に隠れ、玉電の砂利置き場だった今のハチ公広場に移ってきました。神宮通もその後延伸され、交差点の一角が駅前広場であるような、今の形になります。